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この文はYomiuri Weekly
8月10日号の犯罪データ第4段『あなたの子どもはここで狙われる』という記事を抜粋し、まとめたものです。
《あなたの子どもはここで狙われる》生活空間別危険マップ(日常生活に潜む「死角」)
公園、繁華街など、子どもが狙われる場所は、ごく普通の都市空間に潜む「死角」です。文字通り気づきにくいですが、それを洗い出すことが、防犯の最初のステップとなります。以下、読売誌が警察庁科学警察研究所の元犯罪予防研究室長で、首都圏の犯罪事情に詳しい清水賢二・日本女子大学教授らの協力を得て、子どもがどういう場所で危険に遭いやすいか、危険な場所を総ざらいした取材レポートです。身近に思い当たる所はないか、チェックして下さい。
◆◆駅・繁華街周辺◆◆
人気がない、死角になりやすい、夜と昼では姿を変える場所などが危険ポイントです。 都市部の塾通いをする子どもにとっては、夜の駅は日常的な空間です。昼間は活気があり、人通りの絶えないオフィスや店舗も、夜になると、シャッターが閉まり、人気のない危険な場所へと変貌します。また、地下鉄の入り口、駐輪・駐車場、地下横断通路なども、時間によって人通りの差が激しい場所です。
<駅周辺の要注意ポイント>
1.
高架下の公園・空き地。薄暗く見通しがきかず、不審者が潜みやすい。
2.
高架下の駐輪場・通路。外部から目が届きにくく、不特定多数の人々が出入りする。
3.
ビルの間の路地。連れ込まれて金品を盗られたり、性犯罪被害に遭うことも多い。
4.
立体駐車場。人気がなく、照明も暗い。死角が多い。
5.
パチンコ店、ゲームセンターなどの前。不特定多数の人が出入りするうえ、中にいる人たちが外へ注意を向けていないため、通りで何が起きても気づきにくい。
無造作に放置された自転車、散乱するゴミ。管理の行き届いていない、雑然とした町は犯罪を誘発しやすい。
6.
飲み屋などが集まる歓楽街。昼と夜で町の様子が一変する。路地裏に連れ込まれる危険も。
7.
雑居ビルの階段・踊り場など、誰でも出入りできるうえ、外からも見えないため、性犯罪などが起きやすい。
8.
地下通路。通りから見えにくく、不審者が潜みやすい。
9.
街路灯などのない通り・商店街。夜間は急に危険度が増す。
10.
空き店舗の多い商店街。通りで異変が起きても気づく人が少なく、ひったくり被害などに遭うケースも。
11. 危険度の高い駐車場・大型家電店、量販店 長崎男児殺害事件では、立体駐車場が犯行現場となりました。Yomiuri
Weekly誌のレポートの中で、防犯に詳しい山本俊哉・マヌ都市建築研究所取締役主席研究員(都市計画)は、次のように語っていました。「繁華街や雑踏などは、知らない者同士が交錯する、犯罪者と接触する機会が多いなど、住宅街に比べると危険性は高い。中でも駐車場は、ほとんど人気がない。立体駐車場は、さらにビル全体が無人になりがちです。人が滞在しない場所にはコストをかけない傾向もあり、照明が十分でない所がほとんどです。」 大型家電店や量販店なども、不特定多数の人が集まるために、来店者に狙いを定める犯人が紛れ込みやすい。親子連れが目立つ百貨店の屋上や屋外の公園、子ども用の遊び場などで、望遠レンズ付きカメラを持って歩き回っている人、エレベーターに乗り続けている人など、不自然な人が目立ちます。試着室覗きもいるそうです。
◆◆自宅周辺◆◆
住宅地では植栽の陰や資材置き場や学校施設の長い塀沿いの道路など、やはり見通しのきかない場所や、人気がない場所が危険個所として挙げられます。最近都市部に増えている三階建て住宅も、子どもの防犯という観点ではマイナスだといいます。敷地の有効活用のため、三階建て住宅の一階は玄関や車庫になっていることが多い。二階のリビングでは、路上で起きることに気づかないことが少なくないということです。注意を要するのが、集合住宅が立ち並ぶ団地です。エレベーター、ゴミ集積場、踊り場など、共用空間に不審者などが侵入しやすい場合があります。建物の廊下側には視線が届きにくい。団地付近の路上や公園などが危険個所になりかねません。前出のマヌ都市建設研究所の山本さんによると、97年春の神戸市小学生連続殺傷事件は、低層、中層、高層の住宅棟が区画整理されて立ち並ぶニュータウンでおきた。現場のひとつは、歩行者専用道路から一歩入ったところで、中層と高層の住宅棟の境界にあたり、道路の両側は背の高い常緑樹の生け垣だった。中層の住宅棟には道路側に部屋の窓はなく、高層の住宅棟は距離が遠かった。犯人には格好の「死角」になっていたのだ。
<駅周辺の要注意ポイント>
1.
マンションの高層階の廊下、エレベーター前など。高層階への侵入は意外に簡単なうえ、いったん入ると人目につきにくい。
2.
エレベーター。密室になるため、不審者と乗り合わせても逃げ場が無い。
3.
マンションの一階の駐輪場などの共用部分。無人の空間で外から見えにくい。外部から隔絶された非常階段は特に危ない。住人の目が届かないうえ、密室性が高く、被害者が声を上げても、非常扉にさえぎられて外部に聞こえない。
それと、マンションを囲むように配置された生い茂った植栽。
4.
三階建て住宅の前の路上。一階に居住空間がない場合が多く、通りに住人の目が届かない。
5.
高い塀に囲まれた駐車場や地上げされた空き地など。外から死角になっている。
6.
マンション側面部分に面した公園。植栽にも囲まれ、とりわけ住人の視線が届きにくい。
7.
大型スーパーの周辺。不特定多数の人が出入りし、連れ去りなどが起きるケースも。
8.
単身者の多い集合住宅の前。留守がちなため、通りで異変が起きても気づく人がいない。
9. 無人の交番。緊急時に間に合わない。
10.
誰でも通り抜けられる、狭く迷路のような路地、裏通り。犯人にとっては格好の逃走路。
11. 不揃いな町並み。不審者が潜みやすい。
12.
高い塀に囲まれた学校、狭い路地、体育館の脇など。いずれも死角を生む。
◆◆公園周辺◆◆
大型遊具や管理されていない植栽の陰など、死角となる場所は意外に多いものです。自販機周辺が死角となっている場合には、子どもがお金を盗られる危険性も増大します。公園に背を向けた住宅や公共施設なども、子どもの防犯上は好ましくありません。実際、子どもが犯罪被害に遭うのは、公園が最も多いという報告があります。
<こんな公園が危ない>
1. 狭い入り口。公園内が見通せない。
2. 公園内の物置など。死角を生み出す。
3. 視線をさえぎる生け垣。
4. 大きな遊具。裏手に見通しがきかない。
5. 茂った植え込みやトイレ。死角になる。
6.
自動販売機の周辺。お金を盗られたりする被害も。
7.
公園に背を向けた住宅。住人の目が公園には届きにくい。
8. 通り抜けられる裏口。犯人の逃げ道になる。
9.
公園周囲の資材置き場、廃工場など。外部の目が公園内に届かないうえ、連れ込まれて被害に遭っても助けを呼べない。
もう一度あなたのおうちの近所を見回してください。そして、危険な場所を確実に把握しておきましょう。
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