日本全国の治安が悪くなっています。刑法犯の発生件数が10年前より63%増え、一方、検挙率は、27.7%から16.2%へと低下しています。(警察庁犯罪統計)

私達が生活するうえで最も基本的要素である「安全」が、この5〜6年、加速度的な犯罪の増加により崩壊しつつあるのです。その中でも、福岡県は、人口千人あたりの犯罪率は、大阪府に次いで2位という不名誉な位置にあります。とくに凶悪事件が多発しています。久留米市の看護師仲間保険金目的殺人事件、小倉北区の身内に対する監禁連続殺人事件、二丈町の人質立てこもり事件、福岡市南区の児童殺人未遂事件、東区の一家4人強盗殺人事件、小倉北区の暴力団爆発物店内投てき事件など、全国から注目を浴びる凶悪事件が次々と発生するという極めて憂慮する事態となっています。

主要都道府県別犯罪率

府県別
犯罪率
1  大 阪  34.1%
2  福 岡  33.4
3  兵 庫  29.5
5  愛 知  27.5
8  東 京  24.7
9  京 都  24.6
16  神奈川  22.0
29  北海道  16.6
 全 国  22.4

資料:平成14年犯罪統計(警察庁)
福岡県都市部犯罪率

都市名
犯罪率
1  飯塚市  43.0%
2  福岡市  42.0
3  北九州市  40.1
4  田川市  38.2
5  大野城市  32.7
6  久留米市  31.9
7  直方市  30.3
8  春日市  30.2
 福岡県  33.4

資料:犯罪年鑑(福岡県警)
福岡県は、犯罪率ワースト2位でありながら、防犯に対する取組みが遅れています。福岡市、北九州市において同様です。一例として、東京、大阪をはじめ、全国の主要都道府県は「安全安心まちづくり条例」を制定し、警察・市民・行政が一体となった取組みをはじめていますが、福岡では条例がありません。ワースト1の大阪では、平成14年4月に条例を施行し取り組んだ結果、犯罪率は4ポイント低下しました。東京都では、平成15年10月に条例を施行し、次のとおりの住宅防犯指針を定めています。
オートロックマンションであっても、マンション内での暴行傷害事件が発生しています。またピッキング、サムターン廻し、下り蜘蛛といったマンションに多発する犯罪もあります。マンションの防犯は、各居住者個人の取組みだけではなく、管理組合がリーダーシップを発揮しての対策(例えば、シリンダーの取替え、1ドア2ロック等)が必要です。そうして、ハードの対策以外に、マンション内ではお互いに声を掛け合う一声運動、近くの交番との日常からのコミュニケーションを図るといったソフトの対策も必要です。自分のマンションは自分で守ることが防犯対策においても重要といえます。